季節は留まることなく確実に移り変わり、桜や菜の花は次の草花に主役を譲り桜は枝葉を大きく広げ、菜の花は種子を落とし、来年の出番の為の準備をはじめています。
さて、話は変わりますが、私がまだ二十代の頃、ある人から次のような言葉を教わりました。
「お金を失うこちは小さな財産を失うこと。信用を失うことは大きな財産を失うこと。勇気を失うことはすべてを失うこと。」
カーネギーの言葉とも、チャーチルの言葉とも云われています。
当時はまだ若かった私は深く考えることもなく、ただ、良い言葉と思い頭の片隅に仕舞っていました。
最近になって、この言葉がよく思い出されるようになってきました。
そこで改めてよく考えてみますと、お金と信用はまあ理解できるのですが、勇気というのが今一つはっきりしない、ところがある日突然私にとっての明確な答えを見つけました。
それは、日本の言葉にありました。
「義を見てせざるは、勇なきなり」
原典は論語ですが、日本に伝わり現在の解釈になりました。
義とは、人としての筋道。外国の言葉でありながら、答えは身近な日本に有ったわけです。
商売でいえば、少しばかりの利益の為に嘘をつき、誑かす。
人として恥じるべき行い。例えば、一時大騒ぎになった、産地偽証、賞味期限の改ざん、老舗料亭の使いまわし。結果長年培ってきた全てを失うことになってしまいました。
恥じるべき行いを、欲に負け、留まる勇気を失った結果です。
私たちの伊藤商店もうすぐ創業八十年、現在三代目の社長です。
三十代の若い社員が中心で、材木屋として自分たちに出来ること、すべきことは何かを互いに意見交換し研鑚に努めています。
私たちが目指すのは、お客さまからの信用、信頼です。
ちょっと宣伝もしちゃいました。
でも、胸を張れる商売、恥じない商いをして行くことで、創業百年を迎えることができる、それが私たちの誇りになると思っています。
少しカッコよくいっちゃいましたけど、今回は思うままに書いてみました。